熱音響技術を応用した熱音響システムの最大の長所は、入力エネルギー源を選ばないことである。これは、太陽熱エネルギーや自動車、工場からの廃熱など、自然エネルギーや廃熱を入力エネルギー源として活用できることを意味する。
さらに、地球環境を破壊するガスを使用しないこと、可動部分がなく構造が単純であるために高い信頼性を持つことなど、他にもいくつかの長所が挙げられる。しかし、現状ではいくつかの課題も存在する。これらには、熱源の温度が高すぎること、システムの形状に対する自由度が限られていること、エネルギー変換効率が低いことなどが含まれる。
これらの課題を解決し、システムの実用化に向けた研究を進めている。
- 熱音響現象の物理的解明
- エネルギー変換効率の上昇
- 低温度廃熱利用
- 熱音響システムの小型化/大型化
- 熱音響冷却システム
- 熱音響発電
- 熱音響サイレンサー