聞くことを目的としない音波の一種である超音波の応用に関する研究です。超音波を用いた情報応用とエネルギー応用の可能性を探求しており、特に、光学的センサが使用できない状況においても詳細なセンシングを可能にする超音波センサの開発に注力しています。医療分野では、超音波診断装置をはじめとする様々な応用がすでに広く行われていますが、研究はこれに留まらず、超音波センシングの新たな応用領域を模索しています。
センシング技術の進化、新しいセンシング方法の開発、及びそれらの適用例の創出に向けて積極的に研究活動を進めています。また、センサーやシステム設計のための数値計算研究にも力を入れ、より効率的で精密なセンシング技術ならびに診断の実現を目指しています。さらに、エネルギー応用としては、音響流や熱音響の応用研究も実施しており、これらの現象を利用した新たな技術開発にも取り組んでいます。
過去の研究や測定技術の蓄積を活用した時系列解析を通じて、医療診断分野だけでなく、モーターなどの工業分野における振動デバイスの故障予知にも取り組んでいます。超音波技術の潜在能力を最大限に引き出し、それを医療から工業まで、より広範囲にわたる分野で応用することです。これらの研究活動を通じて、超音波センシング技術の新たな地平を開拓し、社会に貢献することを目指しています。
- 医療用超音波センサ
- 空中超音波センサ
- 水中超音波センサ
- 超音波数値計算 FDTDなど
- 琵琶湖音響モニタリング
- 超音波診断システム
- 浮腫の定量診断
- 時系列診断システム
- モーターの故障予知
- 音響流の応用
- 熱音響現象の応用
- 微小気泡の応用